食べる

飯田の居酒屋「はなぶさ」が10周年 宴会コース中心に完全個室対応

「和洋食酒 英」店主の篠田英次さん

「和洋食酒 英」店主の篠田英次さん

  • 0

  •  

 飯田の居酒屋「和洋食酒 英(はなぶさ)」(飯田市吾妻町)が2月3日で10周年を迎えた。

開店からの人気メニューのひとつ

[広告]

 飯田市出身で店主の篠田英次さんが2015(平成27)年にオープンした同店。中学生の頃、調理師が主役のドラマに影響を受けた篠田さんは、「料理人になりたい」と心に決めていたという。下伊那農業高校食品化学科卒業後、東京の武蔵野調理師専門学校で調理師免許を取得。Uターン後は、地元の結婚式場や居酒屋、そば店、和洋食店などで経験を積み、「いつか自分の店を持ちたい」と夢を描いていたという。

 物件探しをしていた中で現在の一軒家に出合い、「立地が気に入り内覧を経て開業を決意した」と振り返る篠田さん。店内は1階がカウンター4席と座敷12席、2階が4人席・8人席の完全個室となっている。

 篠田さんは「開店当初は通常の飲食店の形態だったが、1年ほどで宴会コース専門のスタイルに絞った」と話す。結婚式場での経験を生かし、披露宴のコース料理を縮小した形で提供する方向にシフトしたという。

 開店当初から提供している「イカスミの真っ黒ピザバジルの香り」など人気のメニューは、客の希望に応じてコース料理(7~8品)に含めるなどの対応を取る。現在は完全予約制で、「コース料理のみ」3種類と、「コース料理+飲み放題」3種類の計6種類を用意する。単品料理は追加で用意。

 コース料理制にしたことで食材の無駄を省き、人件費や光熱費を効率的に管理できる点もメリットだという。料理には自家製の野菜を使い、オリジナルドリンクとして「自家製スダチのシロップを加えたビールは、苦みを抑えかんきつ系の風味を加えた『はなぶさビール』も人気」と、篠田さんは紹介する。

 オープン当初から9割が予約客という状況で、コロナ禍前から完全予約制が定着し、「コロナ禍でソーシャルディスタンスが求められた際、完全個室の環境が客への安心感につながった。週末は1カ月先まで予約が埋まっている」とし、「予約を繰り返してくれるのはありがたい。常に気を抜かずに料理に向き合う」と篠田さんは話す。

 「『おいしかった』『また来たい』の声が努力が報われたと感じる瞬間」だと篠田さん。次回の予約をして帰る客も多く、「この場所で長く店を続けられるよう、料理の勉強を日々欠かさず、新しいものを考え続け、季節ごとのメニューを提供していきたい」と意気込む。

 営業時間は18時~23時。10周年を記念し、2月15日まで全コース10%引きで提供している。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース