飯田市内の造園業者などから成る「飯田緑化事業協同組合」が飯田市役所に門松を寄贈し、12月26日、受納式が行われた。
式には佐藤健市長や同組合の原孝昭組合長、門松の制作を担当した文吾林造園(北方)の職人らが出席。門松は、高さ約2メートルで、松、竹、梅、南天、ユズリハなど地元素材を中心に作られており、庁舎C棟入り口の両側に設置した。
同組合が門松を寄贈するのは、2015(平成27)年に使用を開始した新庁舎の造園工事を同社が担当したことをきっかけに始まり、今回で11回目。同社の社長も務める原さんは「環境を良くするため、来年も市の緑化事業に協力したい。この先も平和な行事を続けられたら」とあいさつで述べた。
門松の職長を務めた同社の毛利月香さんは「竹はそのままだと白っぽくなったり、黒ずんだりしてしまう部分がある。きれいな緑色を出すため、傷つけないよう丁寧に磨くことに気を使った」と制作の工夫を振り返る。
原さんは「生活が西洋化している中で、昔からある『日本の心』のようなものを感じてもらえたら」と期待を寄せる。佐藤市長は「毎年贈られる門松を見る度に、次の年に向けて気持ちが引き締まる。市民の皆さんにも立派な門松を見てほしい」と呼びかける。
設置は1月11日まで。